副題(3姉妹)
一昔前、小学生の3姉妹を教えていたことがあります。
私はこの3人に先生としてどうあるべきかって言うのを沢山教えられました。
もちろん、ギターの弾き方を教えるのが当たり前なのですが、でもしかし、それだけでは充分では無いって事を。
音楽意識の高い人だけを相手にするなら演奏技術や理論等を総合的に教えていくだけなのである意味教える側は楽なんですよね。
そうじゃないところから始まります(笑)
小学生の元気な3姉妹なのでとにかく俗に言う、かしましい(笑)
音楽は好きだがそんなにギターに興味がない(笑)
ひたすらホワイトボードに絵を描いてる(>_<)
教室に置いてる飴をずっと食べてる(>_<)
寝転んでずっと本を読んでる(>_<)
レッスン中、推しのジャニーズの話ばかりする(>_<)
姉妹喧嘩をしだす(>_<)
とにかく1人がレッスンをしてると後の2人は教室の別の部屋で遊び倒します(笑)
もうこんなん無理って言ってレッスンを断ることもできたのですがこれは私に対する先生としての資質が問われていると考え方を変えました。
みんな良い子なので1人1人しっかりと話を聞くようにします。
少しでもギターに興味が行くように音楽鑑賞会をしたりとか好きな曲のメロディを練習しよう!とか(^^♪
ずいぶんと前に勤めていた音楽教室でその時、同僚にあたる講師の方が隣の教室で子供を教えてるのですが子どもに対して叱責しまくりでその大きな声がこっちの教室にも聞こえるぐらい。子供は怯えて泣いてる子も何度か見かけました。
それを見て自分は絶対にこういう指導はしたくないと固く誓ったものです。
でも今思うと私のレッスンスタイルはこの時期に決まったのかもしれません。
まずは相手の懐に入り相手の興味ある事、やりたい事を優先させて、その中でどう上達を図っていくか。
常にこれがテーマです。
ただそうなると自分の培ってきた音楽性、上達に向けての練習パターン等、それらを一旦横に置いて対応せざるを得ません。
それと同時に様々な音楽ジャンルの知識を身に着ける必要がありました。
YOASOBIからディープパープル、北島三郎からスティービーレイボーン、バッハからジョーパス迄といった具合に(;’∀’)
ほぼオールジャンルの音楽を聴き分析しパターンを見い出し関連付ける。日々この作業です。
見方を変えるとほとんどの音楽家はジャンルという山にまっすぐ登っていく感じだと思いますが私の場合、外周を回りながらゆっくりと頂上を目指す感じです。
おかげで非常に音楽に対して柔軟性が出来たと思っています。
そういうきっかけになったのがこの3姉妹を通じてのレッスンでした。
その子達は多分今はもう就職してるか大学生くらい。
私の事なんて微塵も覚えてないでしょうけど(笑)ギターの先生としての自分とガッツリ向き合う機会を与えてくれた3人でもありました(^^♪